(untitled)

今日、合格発表がありました。すでに不合格であることは明白でした。なんの悲しみもなく学校に電話をかけ、落ちました、はい、その大学に通うことになります、どうもありがとうございました、ガチャ。こうして高校生活は幕を閉じる筈でした。
しかしながら私は重大なミスを犯しました。それは卒業式の日のことでした。余韻に浮かされていたのでしょう。別れを惜しみつつ美術室を後にし、下駄箱で靴を履き替え、そのまま帰宅しました。上履きを持ち帰るのを忘れたのです。道理で寝つきが悪かったわけだ。
翌日、母に言われ気づいたときにはもう手遅れでした。一縷の望みにかけ買い物ついでに見に行ってもらったものの、待っていたのは「靴は回収した。必要な者は3年の教師に申せ」という旨の貼り紙でした。
私は落胆しました。何故友達と共に帰らなかったのか。何故昨日気付けなかったのか。
嘆いていてもどうにもなりません。合否を伝えに行くついでに上履きを受け取りに行こう、と思いました。電話しなくていいし、スリッパも返ってくるしで一石二鳥だ。これで廃棄されていたら潔く諦めよう。
合格発表までに、社会では色々なことが起こりました。その筆頭は、答案流出カンニング事件でしょう。この事件については、また別の機会に。
さて、本日学校に行って参りました。

飽きた。


学校に用事のある母と共に学校へ。下駄箱で例の貼り紙を見つけ喜びながら職員室に向かう。途中の階段ですれ違った国語教師に裸足…と呟かれる。職員室で出会った教師に貸し出し用スリッパを勧められ、借りる。担任が職員室にいなかったので移動。廊下を歩いていた担任と遭遇。
「受かった?」
「いや、受かってないんですけど」
「え、受かってないの?」
「あ、えっと、スリッパを忘れたので取りに」
「そうか。それなら職員室行こうか。学校来たから受かったのかと思った」
「あはは」
恥ずかしいいいい。職員室に着きスリッパを返却。もういいの?って目で見られた。というか言われた。スリッパを受け取り別れを告げ帰宅。
本当にありがとうございました。とてもとても感謝しています。