iPhoneでは標準で全角スペースが打てないらしい。日本の会社じゃないからか、痒いところに手が届かないなあといつも思う。というわけで早速対策を講じてみた。


 山口県まで遊びに行ってきた。たいへん田舎だった! 地方に行くといつも、京都って都会なんだなあと思う。東京が意外と平凡に感じたし、自動改札のない駅がまだあることの方が感動的だ。知らないところに行くとひどく緊張してしまって疲れるし、欲しいものがすぐ手に入らないことにも普段と違う物事にも耐えられない質だから、旅行には全く向いていないけれど、美しい景色も知らない土地も大好き。ちなみに今回の旅行のハイライトは憂鬱な朝にホテルでユニベアを抱えた女の子に出会えたこと。ぬいぐるみってなんであんなに可愛いんだろう!

 秋吉台と角島に行った。天気が良く、緑や青の色がくっきりしていて、とてもキレイだった。私ははっきりした色が大好きで、だから夏が好き。風車のある山の頂上から見える景色は、海と空の境界線がぼやけて水平線がどこかわからなくて、異世界みたいだった。鍾乳洞も、想像よりずっと広くて、ひんやりしていて素敵なところだった。それからカルスト台地は、広大で、石灰岩?が点在していてとても可愛い。あの草原を維持するには山焼きが必要らしく、過疎が進んで規模が減ってきているとか。歴史を感じられて、風も気持ちが良いし、本当に素敵なところだと思った。
 都市部にも連れて行って貰い、県下最大のショッピングモールにも行った。いかにも地方都市という感じで、とてもワクワクした。
 遠くに出かけるたびに、そこで生活する人たちのことを考えるのが楽しい。どんなことを考えて、何をして暮らしているのかなあと考える。
 美術館に行くついでに、県立図書館にも足を運んだところ、たいへんキレイで素晴らしいところだった。理想的な図書館だと思った。風通しが良くて、勉強スペースがたくさんあり、本がきちんと整理されていた。博物館も図書館も大好きだ。

 田舎は自然にあふれていて広々としているのに、関わる人数が少ないから、なんでも周りに知れ渡ってしまったりして住民は窮屈な思いをすることも多いらしい。
 そもそも皆、他人に興味がありすぎると思う。こういう言い方をするとイタイ感じがするけれども、私は生物学的な「ヒト」や美しいものに興味があって、一般に言う「他人」への関心は薄いらしいことに気づいた。だからなかなか話が噛み合わないのかなあと思う。でもそういう人達もそれなりにいるはずで、何かの機会に出会えるかもしれないから、人と関わることを諦めちゃいけないのだ。

 京都は程よい都会で暮らしやすいのだけど、なんといっても盆地ゆえに夏の蒸し暑さが尋常ではない。そういう意味では、山口の方が住みやすそうだ。
 しかし私は京都がやはり好きだ。都会だけど建物が高すぎないところが好き。高層ビルは苦手で、上から何か降ってくるんじゃと気が気でなくなる。

 急に訪ねていったのに、いろんなところを紹介してくれたりして、本当に人に恵まれたと思う。彼らは極めて善良な人たちで大好きなので、心の底から幸福を願っているのだけど、こういう気持ちはなかなか伝わらないから難しい。悪意は簡単に伝わるのにね。不思議だ。
 私も人に親切にできる人になりたいと思った。