無題

 私、なんでげんふうけいさんのファンだったんだろ!というくらいどう考えても鼻持ちならない人物だということを記しに来た。そもそも、なんであんなに上から目線なんだ? まさに大二病。しかし教授に向いてるだろうなあと感じる。あそこまで自分の考えに自信を持っていれば、本一冊なんてさらっと書きあげちゃうんじゃないか。

 村上春樹の新作の発売を聞いた私は、きっと彼なら感想を書いてくれるに違いないと期待していた。そしたら、その期待をはるかに上回る文章が日記に投下されていた。まず初めに、第一の感想として挙げているものを見たときの私はまさに、「あっ…(察し)」だった。ここで余談。昨日だったかな、電車に乗っていたら女子2人組(大学生くらい?)が何かの話の折に、「あっ察し」と口に出して言っていた。たまげたなあ。元ネタ知らないんだろか。でもなんだかそういうことに寛容になれるようになった。私は成長している。
 閑話休題。自分こそが正しくて賢いと思いすぎだぞ、と言いたい。本人が自分はとても独特な文章を書いていると思ってるのがまず笑える。どう見ても、ハルキストの文章だよ。まとめブログに自分が書いたものじゃないのに、そう思われている作品があって、良く読んだら違いがわかるはず、だなんて言っていた。自信過剰だ。本当のところ、こういう人をナルシストと呼ぶのではと私は思っている。
まあ、まごうことなき春樹信者だね。自覚ってのは以外と難しいもので、本人はきっと信者ではないと否定するに違いないが、それはさておき。何かに対して、様々な感想、考え方、とらえ方、感じ方があるのは至極当たり前であり、皆が同じように考えたらそれこそ恐ろしいことになるわけで、げんふうけいさんがそのことに気づいていないはずがないと思うのだけど、村上春樹を批判されたことで、頭に血が上ってしまったみたい。『「村上春樹をたたける自分」に酔いしれながら下品で無意味な批評垂れ流すのだ。』なんて「村上春樹を理解できる(あるいはしようとする)自分」に酔いしれながら下品で無意味な批評を垂れ流しちゃったり。客観的評価と主観的評価は違うはずだが、それを同列に並べ例に出して反論をしてるところもあんまりだし。そもそも村上春樹はそんなに難しいこと考えてないと私は思うな。楽しんでくれればいいやーって。だって小説なんだし。

 本人が信者であることに気づいていないことと、彼の周りにげんふうけい信者がごろごろいることが厄介なんだね。そういう意味では、ツイッターって自分の意見に賛同してくれる人しか基本的にはいないから、気を付けないといけないなあと感じた。
 それともう一つ。なぜか彼は伏線が大嫌いらしく、伏線があるものを評価する人は低能だとバカにしていたのが、なんだか解せなかった。ミステリー小説もお嫌いなのかしら。あれは伏線を立て、最後にそれが解決される話だから。伏線がないと推理できない。私はミステリーが大好きで、小説にわりとロジック的な、ある種のパズル要素みたいなものを求めてる気がする。というのも、伏線がなく主人公が勝手に動いてくれる系は逆に苦手なんだな。あれ、でも進撃の巨人のOPがどうこう言っていたぞ? あれは伏線の豊富さに定評があったような気が。いや、でもね、そもそも矛盾点がない人間なんてフィクションの世界しかありえないだろうから。少なくとも、良い人と悪い人が自分の中にいればそれだけで矛盾だし。あ、なんか格好いいこと言ってない? ねえ、私かっこよくない? ねえ?

 いやあそれにしても青春っぽくていいですよねえ。すごく一生懸命だし。若さみたいなものを感じるね。はたして彼は今後どうなっていくのか。このまま突き進んでいくのか、途中で目が覚めるのか。大二病患う前の日記の方が面白かったから、目が覚めてくれるといいなあと個人的には思っている。

 ちなみに私は村上春樹は嫌いです。二作目?の目が覚めたら双子がいた、って話で投げた。あ、でも文章はわりと好きだから、翻訳小説は読みたいなと思っている。
私は人を楽しませる文章が書きたいなー。そういえば、色彩を持たない〜のamazonレビューですごくセンスの良いのがあった。この本は駄作だ、と言ってるのに、なぜか読みたくなるっていうね。ああいう文章が書きたい。そしてそれ以上に人を感動させる絵が描きたい。感動って感情が動くってことだから、ネガティブな方に動いても感動なんだろねー、とメモ。

 鼻持ちならないとは思ってるけれども、げんふうけいさんには感謝してます。文章を書く気力とピアノを弾く気力がもらえたから。

 もうひとつ付け加え。面白くなかった、と言っている人にそれはよく読んでないからだっていうのっておかしくないか?面白いから、じっくり読むのでは? とにかくいろいろなことを考えるのが何より大事だから、もっともっといろんな事考えて、人の良いと思ったところを積極的に取り入れて、面白い何かを生み出すぞ。そうだ、今の僕には理解できない、ってことでいいや。そういや、アンインストールのアニメ見たけど、面白かった。ウシロがツンデレだったね。原作はもっと絶望的らしいのでぜひ読みたい。