東京であったことについて、備忘録です。

東京から離れる数日前、仲良くなった制作さんにご飯に連れて言ってもらいました。なんだかオタクっぽくなくて不思議な雰囲気があるなと思っていた人が体育学部卒だったことが発覚し、ものすごく納得しました。体重が7キロ?とか増えちゃって、何十万かけてエステ等に通い10キロくらい痩せたんだって。すごい。そんなに体重が増減していたなんて全然わかりませんでした。居酒屋で、緊張してしまってあんまり食べられなかったけれど、とても良い人たちでいろんな話が聞けて面白かった。転職活動をがんばってることとか、正社員試験の筆記の点数が悪すぎたとか。たぶんもう会うことはないだろうけど、色々親切にしてもらえて楽しかったし、嬉しかった。

私は直接話をするのが好きだし、何か面白いものないかなーと思って、いつも制作室をウロついていました。グッズが山のように置いてあって、仕事がなくて暇すぎて勝手に漁っていたら、「好きなの持っていっていいですよ」と言ってもらいました。一個くらいなら大丈夫、とのことで、可愛すぎたから一つ、まきちゃんのクッションをもらったこともありました。

淡々と二原をこなす日々で、このままじゃダメだと思っていた矢先、新しく年の近い親切そうな人が入ったので、レイアウトをやりたいから見てもらえませんか、と頼んだら、快く引き受けてくれました。すぐに足を骨折してしまい来れなくなってしまったため、会えなくてかなり辛かった。彼女は優しくて色々話したいなと思っていたけれども、足が治ってからも全然来なかった。明日は行くよ、と言いながら全然来ないから、嫌われてるのかもと思ったりもしたけど、そういうわけでもないらしい。実際、来てくれたときは親切に教えてくれたし、丁寧な修正も入れてくれて、とてもとてもためになりました。制作さんにもやるやる詐欺していたから、そういう性格なんだと思います。ユニークで面白い人です。
そのあと、女の人がもう1人来てくれて、そのひとの話がめちゃくちゃ面白かった。過去最高にやばい作品に関わって、作打ちが放送1週間前だったとか、コンテが何ヶ月も放置されているとか、未完成のまま放送されてて視聴者にバレてるとか、絵を使いまわしまくってるとか、アバンが増えまくってるとか、レイアウトがホッチキスされて止めになったり、あまりのひどさに演出がペンネーム希望したのにホームページで実名バラされてたりとか。でもそれくらいめちゃくちゃだったけど、楽しんでいること。話し出すと止まらない人で、内容も面白いもんだから延々と聞き続けていました。最後に別れの挨拶を思い切ってしたときには、自分のことを色々話してくれた。自分の師匠がやめちゃったこととか、友だちや後輩達が鬱になってやめたこと。戻ってきた人もそのまま辞めた人もいて、自分も一度辞めたけれど、やっぱり戻ってきたこと。給料は低いし休みも少ないけど、やっぱり楽しいからみんな戻ってきてしまうという話。たぶんまたいつでも戻れるぞって励ましてくれたんだと思います。質問にも答えてくれたし、とても親切な人でした。私のせいで迷惑をかけてしまったこともあって申し訳ないです。

親切な人に大勢出会えました。アニメ業界は変人まみれという噂は本当だったけど、良い人も多いし、何より私も変人なもんだから、楽しかった。もっといろんな話をしたかったなあと思います。